立地企業の声

「花巻市を選んでよかった」。
立地企業の方の声をご紹介します。

Company Voices 立地企業の声

vol.16

真に必要とされる
コンクリート二次製品を
提案・開発

株式会社ホクエツ東北岩手工場
常務取締役 山陰美智男
2017年度取材

花巻市に工場を構え29年

株式会社ホクエツ東北は、道路用各種製品、農業用水路、河川護岸ブロック等のコンクリート二次製品の製造販売、環境に配慮した景観商品の製造販売をしております。
はじまりは昭和26年、新潟県に設立された北越ヒューム管株式会社であり、昭和48年に営業部門を分離し本社を宮城県仙台市に移す際、株式会社ホクエツを設立しました。平成5年、親会社から分離独立。翌年にホクエツ系列として全国11社に分社独立され、その中の1社として株式会社ホクエツ岩手が設立されました。
拠点を検討するにあたり、県内に展開するならば交通の便の良い場所をと考え、花巻市第二工業団地に工場を構えました。
平成19年に社名が株式会社ホクエツ東北に変わり、現在に至ります。

独自開発製品「可変側溝」

取り扱うコンクリート二次製品の中でも、弊社の一番の特色といえる商品が「可変側溝」です。
側溝の底の部分を打たずに仕上げるため、後から用途に合わせて勾配を自由に変えることができます。場合によっては、道路勾配に逆らって水を流すことも可能です。
弊社が創業間もない頃に独自開発し、特許を取得。今では全国各地で利用されています。
製品開発のきっかけは、自治体関係者との会話の中からでした。「道路の勾配通りにではなく、逆方向に水を流すことができたら便利ですね」。その言葉をヒントに開発に打ち込み、ニーズの獲得につなげました。
東日本大震災のときには、弊社は「可変側溝」をメインにして、復興のお手伝いをさせていただきました。

提案・開発は、地元を知ることから

弊社では企業理念に「社会貢献」を掲げています。この理念を実践するために大切にしているのが、「地元に根付く」ことです。
社会貢献のために何をすべきなのか? それをみつけだすには地元についてよく知らなければなりません。人も会社も地域とつながりを築き、「根付く」ことによって、本当に必要とすることが見えるのだと考えています。
コンクリート二次製品を単に製造販売するのではなく、事業のコンセプトに合うものを提案する。その姿勢こそ、真の仕事であり、社会貢献につながります。
前述の「可変側溝」も、地域に根付き、自治体関係者の信頼を得たからこその成果でした。

「人」にも「自然」にもやさしく

現代はバリアフリー、ユニバーサルデザインなど、「人にやさしい社会」が進められています。コンクリート二次製品においても同様であり、従来の四角い道路側溝だけではなく、底が丸型に近い側溝も製造されています。掃流性が高くなることで、角にゴミがたまる頻度が減り、メンテナンスの負担軽減につながっています。
「人」はもちろんのこと「自然」にもやさしい企業であるために、ゼロエミッションに取り組んでいます。また、工場では水をよく使用するのですが、加工の過程でセメントがたまります。アルカリ性も高くなるため、敷地内に浄化槽を設けています。

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